家でできる脱穀・籾摺りの方法|すり鉢でできるシンプル手順と子どもが玄米で食べる工夫

普段、何気なく食べているお米。
しかし、田んぼから私たちの食卓に届くまでには「稲刈り」「脱穀」「籾摺り」「精米」といった工程が必要です。
稲刈り後に頂いてきた稲を「どうしようか!?」と悩み、調べ、実践して「結局はシンプルなのが一番!」といきついた方法をご紹介します。
この記事では、家庭で挑戦できる 籾摺りの方法 を紹介し、さらに精米や玄米の食べ方の工夫について解説していきます。
稲からお米までの流れ
- 稲刈り … 稲を刈り取る
- 脱穀 … 茎から籾を外す
- 籾摺り … 籾殻を取り除き、玄米にする
- 精米 … 玄米を白米にする
「籾摺り」を経て初めて玄米となり、さらに精米をすることで白米が完成します。

家庭でできる籾摺り方法
籾摺りにはいろいろな方法がありますが、家庭でシンプルに取り組めるのは すり鉢とすりこぎ を使うやり方です。
手順
- すり鉢に籾を入れる
しっかり乾燥させた籾を入れ、すりこぎで力を入れて擦ります。 - 籾殻を飛ばす
ザルにあけて、うちわや手持ち扇風機で籾殻だけを飛ばします。 - 繰り返す
籾殻が残っている粒は再びすり鉢で擦り、再度選別します。 - 玄米と籾を分ける
玄米だけが落ちるザルを使うと効率的。なければ手作業でも可能です。

この作業を繰り返すことで、少しずつ玄米を取り出せます。
玄米は精米しなくても美味しく食べられる
家庭で「精米」まで行うのはかなり大変です。そこで、玄米をそのまま活用するのがおすすめ。
玄米を食べやすくする工夫
- もち米とブレンド
玄米2合+もち米1合で炊くと、もっちりした食感になり子どもでも食べやすくなります。 - 白米とブレンド
白米と半々にして炊けば、玄米の硬さがやわらぎます。 - 炊き込みご飯
具材や調味料と一緒に炊くことで、玄米特有の風味がやさしくなります。
精米をしたい場合 ― コイン精米機の活用
「やっぱり白米で食べたい」という場合には、コイン精米機の利用が便利です。
- スーパーや農協の近くに設置されていることが多い
- 10kgあたり100〜200円程度で利用可能
- 七分づき・五分づきなど、精米度合いを選べる
ただし少量の場合は、家庭で玄米を工夫して食べる方が現実的です。
でも…子どもがなかなか玄米は嫌がるんです
玄米+もち米の炊き込みご飯レシピ

材料(4人分)
- 玄米 … 2合
- もち米 … 1合
- にんじん … 1/2本(細切り)
- しめじ … 1/2パック(小房に分ける)
- 油揚げ … 1枚(細切り)
- だし汁 … 600ml
- 醤油 … 大さじ2
- 酒 … 大さじ1
- みりん … 大さじ1
- 塩 … 少々
作り方
- 玄米は3時間以上浸水、もち米は30分ほど浸水させる。
- 炊飯器または土鍋に玄米・もち米・だし汁・調味料を入れる。
- にんじん、しめじ、油揚げをのせて炊く。
- 炊き上がったら10分蒸らし、全体を混ぜ合わせる。
子ども向けには醤油を控えめにすると優しい味に仕上がります。
まとめ
- 籾摺りは「すり鉢とすりこぎ」で家庭でも挑戦可能
- 精米まで行うのは大変だが、玄米はもち米や白米とブレンドすれば美味しく食べられる
- どうしても白米にしたい場合はコイン精米機・家庭用精米機を活用
- 炊き込みご飯にすると子どもでも食べやすい

食べ物が食卓に届くまでの過程を知ることは、子どもにとって大きな学び。
大人にとっても、食の大切さを改めて感じる良い機会になります。