普段、何気なく食べているお米。
しかし、田んぼから私たちの食卓に届くまでには「稲刈り」「脱穀」「籾摺り」「精米」といった工程が必要です。

稲刈り後に頂いてきた稲を「どうしようか!?」と悩み、調べ、実践して「結局はシンプルなのが一番!」といきついた方法をご紹介します。

この記事では、家庭で挑戦できる 籾摺りの方法 を紹介し、さらに精米や玄米の食べ方の工夫について解説していきます。

稲からお米までの流れ

  1. 稲刈り … 稲を刈り取る
  2. 脱穀 … 茎から籾を外す
  3. 籾摺り … 籾殻を取り除き、玄米にする
  4. 精米 … 玄米を白米にする

「籾摺り」を経て初めて玄米となり、さらに精米をすることで白米が完成します。

家庭でできる籾摺り方法

籾摺りにはいろいろな方法がありますが、家庭でシンプルに取り組めるのは すり鉢とすりこぎ を使うやり方です。

手順

  1. すり鉢に籾を入れる
    しっかり乾燥させた籾を入れ、すりこぎで力を入れて擦ります。
  2. 籾殻を飛ばす
    ザルにあけて、うちわや手持ち扇風機で籾殻だけを飛ばします。
  3. 繰り返す
    籾殻が残っている粒は再びすり鉢で擦り、再度選別します。
  4. 玄米と籾を分ける
    玄米だけが落ちるザルを使うと効率的。なければ手作業でも可能です。

この作業を繰り返すことで、少しずつ玄米を取り出せます。

玄米は精米しなくても美味しく食べられる

家庭で「精米」まで行うのはかなり大変です。そこで、玄米をそのまま活用するのがおすすめ。

玄米を食べやすくする工夫

  • もち米とブレンド
    玄米2合+もち米1合で炊くと、もっちりした食感になり子どもでも食べやすくなります。
  • 白米とブレンド
    白米と半々にして炊けば、玄米の硬さがやわらぎます。
  • 炊き込みご飯
    具材や調味料と一緒に炊くことで、玄米特有の風味がやさしくなります。

精米をしたい場合 ― コイン精米機の活用

「やっぱり白米で食べたい」という場合には、コイン精米機の利用が便利です。

  • スーパーや農協の近くに設置されていることが多い
  • 10kgあたり100〜200円程度で利用可能
  • 七分づき・五分づきなど、精米度合いを選べる

ただし少量の場合は、家庭で玄米を工夫して食べる方が現実的です。

でも…子どもがなかなか玄米は嫌がるんです

玄米+もち米の炊き込みご飯レシピ

材料(4人分)

  • 玄米 … 2合
  • もち米 … 1合
  • にんじん … 1/2本(細切り)
  • しめじ … 1/2パック(小房に分ける)
  • 油揚げ … 1枚(細切り)
  • だし汁 … 600ml
  • 醤油 … 大さじ2
  • 酒 … 大さじ1
  • みりん … 大さじ1
  • 塩 … 少々

作り方

  1. 玄米は3時間以上浸水、もち米は30分ほど浸水させる。
  2. 炊飯器または土鍋に玄米・もち米・だし汁・調味料を入れる。
  3. にんじん、しめじ、油揚げをのせて炊く。
  4. 炊き上がったら10分蒸らし、全体を混ぜ合わせる。

子ども向けには醤油を控えめにすると優しい味に仕上がります。

まとめ

  • 籾摺りは「すり鉢とすりこぎ」で家庭でも挑戦可能
  • 精米まで行うのは大変だが、玄米はもち米や白米とブレンドすれば美味しく食べられる
  • どうしても白米にしたい場合はコイン精米機・家庭用精米機を活用
  • 炊き込みご飯にすると子どもでも食べやすい

食べ物が食卓に届くまでの過程を知ることは、子どもにとって大きな学び。
大人にとっても、食の大切さを改めて感じる良い機会になります。