ママ友に言えなかった私が、食育教室を広げてきた方法

こんにちは、石井千賀子です。

現在、私が運営する「青空キッチン大田区久が原校・大森校」には、2スクール合計で約110名のお子さまが通ってくれています。料理を通して「食育」を学ぶ場として、地域の方々に少しずつ認知されるようになってきました。

でも、今でこそ「食育の先生」として活動していますが、実は7年前、教室を始めた当初は、誰にも言えませんでした。特に、ママ友には。

「料理教室を始めた」と言えなかった理由

理由はシンプルです。自信がなかったから。恥ずかしかったから。

私は栄養士でもなく、教育的な資格も持っていません。家庭の料理くらいしかできない自分が「料理の先生」と名乗るには、何か足りない気がしていました。

「え?料理教室?何を目指してるの?薬剤師なのに?」
そんなふうに思われるのが怖かったのです。応援される自信もなかった。だから、こっそり始めました。

今なら「すっごくいいカリキュラムだよ!」と胸を張って言えますし、自分自身にも自信がついています。

もちろん、最初からママ友に言える人もいると思いますし、言えるなら、それに越したことはありません。

でも、言えないなら、言わずに広げる方法を探せばいい。そう思って、私が実践してきた方法を、今日はご紹介したいと思います。

これから食育教室を始めたい方、ママ友に言うのが怖いと感じている方、資格がなくても挑戦したい方に、少しでも参考になれば嬉しいです。

①地域へチラシを配る

最初に取り組んだのは、近隣のご家庭へのチラシ配布です。マンションは管理人さんの目が怖くて入れられず、小さめのマンションや戸建てを中心に、約1000枚ほど配りました。

チラシには、以下のポイントを明記しました:

  • 対象年齢や教室の雰囲気
  • 育まれる力(集中力・考える力・非認知能力など)
  • 申込み方法はQRコード付きのGoogleフォームで簡単に

「チラシ・広告お断り!」というステッカーが貼ってあるポストには、勇気が出なくて入れられなかったのも、今では懐かしい思い出です。

地域密着型の教室だからこそ、チラシの効果は一定の手応えがありました。ぽつり、ぽつりと体験のお申込みが来るようになりました。

ただし、「習い事として体験に来る」というよりも、「お友だちと一緒に料理を楽しむイベント」として来てくださる方が多く、入会率は高くありませんでした。

それもそのはず。信頼を得る準備がまだ整っていなかったのです。

②友達とのイベント開催

次に取り組んだのが、友達と一緒にイベントを開催することでした。

例えば、モザイクタイルが得意なお友達とコラボして、
・子どもは食育ワークショップ
・大人はモザイクタイルづくり

というように、親子それぞれが楽しめるイベントを企画しました。

また、キッズヨガの先生と一緒に、
・アイシングクッキー&キッズヨガイベント

なども開催しました。

友達と一緒に企画することで、ママ友にも「〇〇さんと一緒にやってるんだよ」と言いやすくなり、心のハードルがぐっと下がりました。

一人で始めるのが不安なら、誰かと一緒に始める。これは、精神的にも実務的にも、とても有効な方法です。

③ホームページを作る

そして、一番大きかったのが、ホームページの存在です。

お子さんの習い事に体験に行くとき、インスタグラムや広告だけで申し込む方は少ないと思います。私自身もそうです。

最低限、確認したいことはたくさんありますよね。

  • 教室の場所とアクセス
  • 雨の日の行き方や駐輪の可否
  • 母子分離か親子参加か
  • 月謝や時間帯
  • 先生の人柄や教室の雰囲気
  • 通っている子どもたちの様子

つまり、

「ちゃんとした教室なのか?」

「先生は信頼できる人か?」ということです。

そのためにSNSを更新するのも大切ですが、「ここを見れば一気にわかる」という公式な1枚があると、安心感が違います。

ここでよく出てくるのが「HP(ホームページ)」と「LP(ランディングページ)」という言葉。違いをご存じでしょうか?

ホームぺージとは?

HPは、教室の“顔”とも言える存在。複数のページで構成されていて、教室の理念、対象年齢、料金、アクセス、講師紹介、よくある質問など、総合的な情報を掲載します。

HPがあることで、教室の信頼性がぐっと高まります。検索にも強く、SNSからの流入を受け止める「受け皿」としても機能します。

ランディングページ(LP)とは?

LPは、1枚完結型のページ。特定の目的(例:体験講座への申込み)に特化して作られます。

「このページを読めば、申し込みたくなる」ように設計されていて、ストーリー性や感情に訴える構成が多いのが特徴です。

例えば、青空キッチンの体験講座を案内するLPなら

  • 冒頭に共感ストーリー(私が始めた理由)
  • 教室の魅力(料理×教育)
  • 体験講座の詳細(日時・対象・料金)
  • 保護者が確認したい内容またはその内容に飛べるリンク
  • 申込みボタン(フォームへのリンク)

という流れで、読者が迷わず行動できるように設計します。

どちらを作ればいいの?

理想は両方あることですが、最初はLPだけでも十分です。

私自身、最初は無料のWixでホームページを作りました。
https://www.wix.com/
テンプレートを使えば、デザインも整っていて、ドラッグ&ドロップで感覚的に編集できます。

他にも、無料で使えるサービスとして:

大切なのは、「信頼に値する情報」が載っていること。子どもを預ける場だからこそ、保護者の方は慎重に見ています。

「どんな先生が教えているのか?」
「どんな子が通っているのか?」
「どんな力が育つのか?」

これらを丁寧に伝えることで、安心して体験に申し込んでもらえるようになります。

最初は、みんな一人です

「ママ友に声をかければいいじゃない!」
そんなふうに周りに言われても、気が進まないことってありますよね。

でも、無理に言わなくても、自分でできることはあります。チラシを配る、イベントを企画する、HPを作る——その一歩が、やがて自信につながり、ママ友にも自然に伝えられる日が来ると思います。

何かお役に立てば嬉しいです。

食育を仕事にしたい方へ

「料理を通して子どもの可能性を伸ばしたい」
「食育を仕事にしたい」
そんな想いを持つ方へ、体験講座を開催します。
🟡 キッズ食育体験講座
日時:11月27日(木)10:00〜11:30
形式:オンライン開催
お申込みはこちら → https://kids.mars-bp.com/lp/landing_pages/1/lectures/646

7年前、誰にも言えなかった私が、今こうしてお伝えできること。それが何より嬉しいです。

あなたの一歩を、心から応援しています。

石井千賀子