共働き時代の福利厚生|人的資本経営に効く!ファミリーデー×食育イベントで企業価値を高める方法

離職防止・好感度向上につながる企業の新しい人材戦略
社員の元気と、その家族の幸せ
「働き方改革」や「人的資本経営」が叫ばれる中、
企業が投資すべき資源は何なのか、そこに「食育講師」として私自身が役に立てることは何か?考えてみました。
社員・スタッフが安心して働き、持続的に成果を出すためには、
仕事だけでなく、家庭の時間・健康・子育てが整っていることが欠かせません。というのも、総務省調査によると、「夫婦と子どもから成る世帯」の中で共働き世帯が 「夫・妻とも週35時間以上勤務」 のパターンでは 38.2% を占めるそうです。週35時間とは、週休2日、一日7時間勤務。所謂フルタイム勤務です。となると、保育園の送迎・家事・食事の準備など…時間的にタイトな家庭が約4割あるということです。
その中で家庭の時間・健康・子育てを整わせる鍵として今、注目を集めているのが
従業員家族を巻き込む「ファミリーデー食育イベント」です。
従来のファミリーデーは工場見学や社内ツアーが主流でしたが、
近年は教育とウェルビーイングの視点が求められています。
※ウェルビーイング:「身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態」
(ただ病気や弱っていないということではない)/WHO定義
特に、企業が子育てや家族の健康を支える取り組みは、
離職防止・企業ブランディング・採用競争力に大きな効果があります。
東京都は「ファミリーデー」を「家族の職場理解と社内の家族尊重風土づくりの日」と定義し、実施企業の事例を公開しています。働きやすい・家族を大切にする職場の雰囲気づくりを政策的に後押ししているようです。
https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/equal/tsd/familyday/cases.html?utm_source=chatgpt.com
では、食育事業者としてお役に立てることはなにか。
「食育イベント」がファミリーデーの一つの案となり得る理由と実践の工夫について考えてみました。
食が家族のコミュニケーションを生む
「いただきます」「おいしいね」
この何気ない言葉から、子どもの自己肯定感や家族の絆は育ちます。
食事の時間は大切にしたい。親の多くはそう思っていると思います。ですが現実は、共働き家庭の増加や忙しさから食の時間が「義務」や「作業」になってまっている可能性があります。
企業が「食の楽しさ」「家族での体験」を提供することで家庭に新しいコミュニケーションが生まれます。
- 子どもが「今日こんな野菜の実験したよ!」と嬉しそうに話す
- パパが包丁を持ち、子どもとクッキング
- 家族で「次は家で作ってみよう!」と挑戦が生まれる
家庭の幸福度が上がれば、社員の仕事への活力も高まります。
企業文化作りとエンゲージメント向上
ファミリーデー食育イベントには、
企業と社員が「価値観を共有する力」があります。
- 家族を大切にする企業
- 社員の健康を支える企業
- 社会に食育という教育価値を広げる企業
これは社員にとって誇りであり、
「この会社で働いてよかった」
という感情を生みます。
さらに、食育はSDGsにも直結します。
- SDGs 3:すべての人に健康と福祉を
- SDGs 4:質の高い教育をみんなに
- SDGs 12:つくる責任、つかう責任(食品ロス)
ウェルビーイング × 教育 × 社会貢献
企業の価値を立体的に伝えられるのです。
離職防止と採用ブランディング
ワーキングペアレンツにとって、
「育児とキャリアの両立に理解がある会社かどうか」は仕事選びの重要基準です。
特に、優秀な女性人材の活躍支援は多くの企業の課題。
- 家族向けイベントがある会社
- 子どもや家族の健康を応援する会社
このイメージは
 〇離職防止
 〇育休復帰サポート
 〇採用力アップ
に結びつきます。
SNSでの「社風発信」にも相性抜群です。
こどもが楽しそうに料理している様子。
パパ・ママが笑顔で見守っている姿。
これほど企業の温度感と文化を伝える素材はありません。
子どもの学ぶ力を育てる切り口
食育イベントはただのお楽しみイベントではありません。
- 科学(算数・理科)(食材の変化や実験)
- 国語(レシピを読む・説明する)
- 社会(食文化・地域食材)
- 非認知能力(感性・挑戦・協働)
学力の土台と非認知能力を育てる場でもあります。

「料理をさせたい」ではなく
「学びの機会を与えたい」親が増えています。
知的好奇心を刺激する体験は、
家庭教育の満足度を高め、この会社で働きながら子育てをしたい。という信頼を獲得します。
実施しやすいプログラム例
- 食育クイズ&味覚実験
 →教育的要素が強い
- 世界の食文化体験
 →グローバルな視野を親子で共有しつつ子どものキャリア支援にもつながる
- 親子クッキング
 →普段の職場では見えない従業員同士の新しい絆が生まれる
- 企業商品による食育体験
 →我が子に自社の商品や自社の想いを伝える機会
※幼児~小学生のお子さま・家族向け
成功のポイント
年齢に応じた安全設計
 包丁を使わないメニューや調理動線の工夫
体験+学び+成果物のセット
 ただ作るだけでなく、
 「学び・気づき」がある構成にする
家族写真や体験写真で記録を残す
 SNS素材/社内報での活用
地元食材・企業理念との掛け合わせ
 地域企業との協働、SDGs文脈
事前・事後フォローで継続価値
 簡単レシピ、家庭実践カード、習慣化サポート
企業にとっての投資効果
- 社員の健康促進 → 生産性向上
- 育児世帯の働きやすさ → 離職率改善
- 家族コミュニケーション → 心の健康
- 企業文化の醸成 → エンゲージメントアップ
- SDGs×社会価値の発信 → ブランド強化
これは、単発イベントではなく、人的資本への投資となる可能性があります。
食育は「未来をつくる企業活動」
食べることは生きること。
未来を担う子どもたちの学びは、社会の未来そのものです。

企業が家族の「食」と「学び」を支える。
それは、社員を大切にするだけでなく、
地域・社会・未来への責任を果たす姿勢です。
家族の笑顔を増やせる企業は、
必ず社員に選ばれ、社会に選ばれる。
その実現を、「食育」という力でお役にたてましたら嬉しいです。
ご興味のある企業様はこちらからお問い合わせください。
https://syokutomanabuto.com/business/

