【2歳〜5歳の子育てパパ必見】「食育」は料理じゃなくてOK! 子どもの成長を支える食卓での関わり方

こんなお父さんはいませんか?
2歳の子どもが、目の前でポロポロ食べ物をこぼしている。もちろん、掃除をするし、声もかけるし、何かできることはないか?と考える…。だけれど、ママのやり方があるかもしれないし、子どもへの声かけの正解ってなんだろう?よくわからないな。
そんな気持ちを抱えるパパは少なくありません。料理も片づけも、どうしてもママが中心になりやすいもの。けれども子育ての様々な局面において、「このままでいいのかな」「自分にもできることはあるはず」と思っているパパは、実はとても多いのです。
データに見る「夫婦の認識ギャップ」
東京都の調査(2023年)によると、パパの約8割は「家事・育児を分担できている」と感じている一方で、半数以上のママは「不満がある」と回答しています。
つまり、「やっていない」わけではなく、「やっているつもり」と「やってもらえている感覚」の間にズレがある、というのが実態です。 ですがそれは、どちらが悪いということではなく、子育てについて学ぶ機会の少なさに少なからず原因があると感じます。保育士さんや教育関係者であれば学ぶ「子どもの発達」や「心と身体の成長の関係」も、一般のパパやママが知る機会はほとんどありません。つまり、知らなくて当然なのです。だからこそ、「子どもについて知る」ことから始めればよいのです。
子どもの発達は「心」と「身体」が同じスピードで進むわけではない
子どもの成長は、「身体の発達」と「心の発達」が両輪となって進んでいきます。けれども、そのスピードは必ずしも揃っているわけではありません。 例えば、2歳でスプーンやフォークを上手に使える子もいれば、手づかみが中心の子もいます。身体の発達が追いつかずにうまくできないこともあれば、心が「やりたい!」と先に進んでいることもあります。それを理解するだけでも、「どうしてできないんだろう」と焦ったり、「もっと練習させなきゃ」と思い詰めたりする必要がないことに気づけます。

パパにできる食育の第一歩は「理解」
「食育」というと大げさに聞こえるかもしれませんが、難しいことをしなくても大丈夫なのです。まずは「理解」することが第一歩です。
- 子どもは大人のミニチュアではなく、心と身体がアンバランスに育つ存在であること。
- 「食べること」「食べられないこと」にも、発達の段階やその子らしさが反映されていること。
- 「食べること」はどんなことがあっても続いていくことであり、家族をつなげるピースになりうること。
この三つを知るだけで、子どもに対する見方は大きく変わります。
具体的にできる食卓での関わり方
「じゃあ、実際にはどうしたらいいの?」という声もあると思います。料理を一からつくる必要はありません。むしろ小さな関わりで十分です。
- 一緒に食卓に座る
仕事で忙しくても、週に一度でも「同じ食卓を囲む」ことが、子どもに安心感を与えます。 - 残した理由を観察して言葉にする
「にんじん、今日は少し硬かったかな?」など、子どもが残したものに気づいて声をかけるだけでOKです。 - 買い物のときに会話をする
「このトマトは赤いね」「きゅうりは長いね」といった声かけは、子どもの食の学びにつながります。 - 「食べてみようか?」を強制ではなく提案に
食べられなかったら「また今度でいいよ」と添えれば、子どもは安心して挑戦できます。
これらはすべて、料理をしなくてもできる「立派な食育」です。そして、子どもと食卓を楽しんでいるときには、ママがゆっくり食事を摂れる。そんな時間が過ごせたら食卓がハッピーになると思いませんか?

パパだからこそできること
ママと比べて「子どもと一緒にいる時間が少ない」と悩むパパもいるでしょう。でも、その分だけ「一緒に過ごす時間が特別になる」という強みもあります。パパがいることが「イベント」に成り得るのです。そんな時に、苦手なお野菜にチャレンジしたり、スプーンを持ってみたり。子どもの次の一歩を応援できる時間とするのもステキですね。
日常の中で、子どもの成長は、「身体の発達」と「心の発達」が両輪となって進んでいくことを理解し、焦らずに寄り添ってみてください。それこそが、パパにできる最高の食育なのです。
子育ての「正解」が分からず不安になることもあるでしょう。
けれど、それはママだって同じです。自分の子どもとの向き合い方に自信があるママは決して多くなく、試行錯誤の毎日を過ごしています。昨日はうまくいったのに、今日はうまくいかない。そんなことは当たり前にあります。
だからこそ大切なのは、「やらなきゃ」ではなく「やってみようかな」という気持ちです。
「どうしたらいいかな?」と夫婦で素直に話し合うことが、認識のギャップを埋める一つの方法でもありますし、ママも嬉しいはず。
その姿勢こそが、家族の笑顔を増やし、子どもの心と体の成長を支える大切な力になります。
このコラムが、パパにとっての小さな気づきとなり、子どもの「食」と向き合う時間を少しでも楽しくできるきっかけになれば嬉しいです。
引用文献
https://www.spt.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/11/21/25.html?utm_source=chatgpt.com

石井千賀子/薬剤師
幼少期から母の手料理や自然の恵みに囲まれて育ち、食の豊かさを肌で感じてきました。その経験から、料理を通して、子どもたちが自ら考え、選び、行動する力の育成を大切にしています。未来を生きる子どもたちの「思考力」や「決断力」を育み、自分の道を切り開けるように心を込めてサポートいたします。