子どもと関わる仕事が好き。

誰かの成長をそばで応援することにやりがいを感じる。

でも一方で、

「このままでいいのかな」
「もっと自分の強みを活かせないかな」
「子育て経験や保育経験を、別の形でも活かせたら…」

そんな風に感じたことはありませんか?

実は今、食育の現場には、
保育・子育て・教育経験を持つ女性たちが、
新しいキャリアとして関わり始めています。

そしてその力は、子どもたちの未来に大きくつながっていると、私は日々感じています。

「料理を教える」だけではない食育の現場

先日、大田区で開催した子ども向け食育イベントで、
保育経験を持つ先生たちが中心となってレッスンを作り上げてくれました。

その中で印象的だったのが、
太巻きづくりのための「練習キット」。

太巻きは、実は子どもにとってかなり難しい作業です。

具材を押さえながら、
崩れないように、
一気に巻く。

しかも本番は一回勝負。

失敗したら、
「できなかった」
という気持ちだけが残ってしまうこともあります。

だからこそ、

「まずは遊びながら何度も練習できたらどうだろう?」

そんな発想から、
先生たちが試行錯誤して作ってくれたのでした。

レッスン中、先生が子どもたちにかけていた言葉があります。

「大丈夫、何回でもチャレンジできるからね」

その声かけ一つで、
表情が変わる子がいる。

最初は不安そうだった子が、
少しずつ自分から手を動かし始める。

私は、こういう瞬間に、
食育の本当の価値があると思っています。

食育は、「できた」を育てる仕事

食育というと、

栄養
料理
マナー

をイメージする方も多いかもしれません。

もちろんそれも大切です。

でも、私たちが本当に大切にしているのは、
「子どもの主体性」です。

自分で考える。

やってみる。

失敗する。

もう一度挑戦する。

そして、

「できた!」

を積み重ねていく。

この経験が、
自己肯定感や非認知能力につながっていきます。

食育は、
単に料理を教える仕事ではありません。

子どもの未来の選択肢を広げる仕事。

私はそう思っています。

保育経験や子育て経験は、食育で大きな強みになる

イベントを一緒に作ってくれた先生たちは、
保育現場での経験を持っています。

だからこそ、

子どもがどこで困るのか

どんな声かけが安心につながるのか

どのタイミングで挑戦したくなるのか

を自然に理解している。

これは、知識だけでは身につかない力です。

そして実は、
子育て経験も同じです。

毎日の食事づくり。

子どもの好き嫌い。

忙しい中での工夫。

失敗と試行錯誤。

それら全部が、
食育の現場では「価値」になります。

だから私は、

「資格がないから無理」
「特別な経験がないから難しい」

とは思っていません。

むしろ、
現場感を持っていることの方が大切な場面もたくさんあります。

食育の仕事は、自分自身も成長できる

食育の仕事の魅力は、
子どもの変化だけではありません。

実は、
関わる大人自身も変わっていきます。

子どもを見る視点。

言葉のかけ方。

失敗への向き合い方。

「教える」ではなく、
「伴走する」という感覚。

私自身、
薬剤師として医療現場に関わる中で、
食や教育の大切さを痛感してきました。

病気になってから支えるだけではなく、
もっと前の段階で、
子どもたちの生きる力を育てたい。

そんな思いから、
食育の活動を続けています。

医療・教育・食。

一見バラバラに見えるものですが、
実は全部つながっています。

だからこそ、
現場ではいつも、
科学的根拠と温かさの両方を大切にしています。

「私にもできるかもしれない」

もし今、

子どもに関わる仕事がしたい

食が好き

誰かの役に立ちたい

自分の経験を活かしたい

そんな気持ちが少しでもあるなら。

まずは、
食育の現場を見に来てみませんか?

実際のレッスンには、
写真やSNSだけでは伝わらない空気感があります。

子どもたちの表情。

先生たちの関わり方。

保護者との信頼関係。

「できた!」が生まれる瞬間。

ぜひ一度、
体験講座で感じていただけたら嬉しいです。

食育は、
子どもの成長に関われる仕事です。

そして同時に、
自分自身の人生の選択肢も広げてくれる仕事だと、私は思っています。

執筆者:石井 千賀子(いしい ちかこ)

薬剤師。昭和大学薬学部卒業後、昭和医科大学、調剤薬局に勤務。医療現場での経験と、子育てを通じて得た実感をもとに、食と生活習慣が子どもの学びや心身の土台をつくることに着目。現在は食育スクール運営のほか、科学的根拠に基づきながら医療・教育・食を横断する立場から保護者に寄り添うコラム執筆やセミナーを行っている。