子どもの料理教室を開きたい方へ|未経験から始める方法と準備を現役講師が解説

子育て経験を活かして、食育を仕事にするという選択
「子どもの料理教室をやってみたい」
そんな風に思ったことはありませんか?
- 子どもが好き
- 食べることが好き
- 料理が好き
- 子育て経験を活かしたい
- 誰かの役に立つ仕事がしたい
でもその一方で、
- 私なんかにできるのかな
- 料理の先生レベルじゃないし…
- 資格も経験もないし…
- 教室運営なんて難しそう
そんな不安を感じている方も多いと思います。
こんにちは。
東京都大田区で、子どもの食育スクール「青空キッチン大田区久が原・大森スクール」を主宰している石井千賀子です。
私は現役薬剤師として働きながら、2019年より子どもの食育スクールを運営しています。
この記事では、子どもの料理教室を開きたいと思ったときに知っておきたいこと(資格・始め方・準備・子ども向けならではの難しさ)を、私の経験からお伝えします。3回シリーズの1回目です。続きは「こちら」でお話ししています。
現在は、3歳から小学生までの子どもたちを対象に、料理を通して生きる力を育む活動を続けています。
子どもの料理教室を開きたい人が増えている理由
子育てをしていると、「食」が子どもの成長にどれだけ大きいかを実感する場面がたくさんあります。好き嫌い、食べむら、お手伝いへの興味。毎日向き合ってきたからこそ、「この経験を誰かのために活かしたい」と考える方が増えています。
子どもの料理教室は、子育て経験そのものが強みになる仕事です。地域に根ざして、自分のペースで始められることも魅力の一つです。
| 始め方 | 向いている人 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 完全オリジナルで開く | レシピ作りや企画が得意で、自由にやりたい人 | レシピ・安全管理・集客・価格設定をすべて自分で整える必要がある |
| 協会・スクールの認定校として開く | 未経験で、学びながら始めたい人 | 協会のルールや理念に沿った運営になる |
| イベントや出張講師から始める | まず小さく試したい人 | 単発になりやすく、継続的な収入にはつながりにくい |
| 単発になりやすく、継続的な収入にはつながりにくい |
私は「協会認定校として開く」方法を選びました。理由は後半の「青空キッチンという選択肢」でお話しします。
開業前に知っておきたい準備
- 場所:自宅、レンタルキッチン、公民館などの公共施設。子どもが動き回れる広さと、保護者の待ち場所があると安心です。
- 保健所:作った料理をその場で食べる教室では、営業許可が不要なケースもあります。ただし扱いは自治体によって違うため、開業前に地域の保健所に確認しましょう。
- 保険:包丁や火を使うので、万一のけがに備えた保険への加入をおすすめします。
- 費用:調理器具・食器・エプロンなどの備品、材料費、会場費、集客のためのホームページやチラシなど。
- 集客:近所の口コミ、SNS、ホームページ、地域の掲示板。最初の生徒さんが集まるまでが一番大変なところです。
青空キッチンという選択肢|協会認定校として始める
まず最初にお伝えしたいのが、
青空キッチンは、一般社団法人日本キッズ食育協会が運営・監修している、子ども向け食育スクールだということです。
私は、その理念や教育内容に共感し、協会認定校として教室を運営しています。
つまり、
- カリキュラム
- レシピ
- 教材
- 教育方針
などは、協会が監修した内容を使用しています。
現在、全国には約80校の青空キッチンがあります。一定の教育品質と、運営の仕組みが整っているという安心感があることは、大きな魅力のひとつです。
自分のオリジナル活動と両立できる魅力
「フランチャイズだと自由がないのでは?」
と思われる方もいるかもしれません。
でも実際は、青空キッチンの運営を軸にしながら、
- オリジナルイベント
- 地域活動
- 企業案件
- 食育講座
- コラム執筆
など、自分自身の活動を並行して行っている先生もたくさんいます。
私自身も、
- 薬剤師としての活動
- 地域での食育イベント
- 医療と食をつなぐ発信
- 子どもの主体性をテーマにした講座
などを行っています。
そのうえで、スクール運営については、協会のルールや理念に沿って運営しています。
この「土台が整っている安心感」と、「自分らしい活動の両立」ができることは、未経験から始める方や、キャリアのプラスを考える方にとって、とても大きなメリットだと感じています。
子どもの料理教室は、料理を教えるだけではない
料理教室というと、
- レシピを教える場所
- 包丁の練習をする場所
- 料理スキルを身につける場所
というイメージを持つ方も多いかもしれません。
もちろん、調理技術も身につきます。
でも、青空キッチンで大切にしているのは、それだけではありません。
私たちが目指しているのは、料理を通して、子どもの生きる力を育むことです。
例えばレッスンでは、
- 自分で考える
- 段取りを考える
- やってみたいに挑戦する
- 失敗しても大丈夫と思える
- 誰かと協力する
- 食べることを楽しむ
そんな経験を積み重ねています。
実際に保護者の方からは、
「家でお手伝いをするようになりました」
「苦手な野菜を食べてみようとしていました」
「自分で考えて行動するようになりました」
というお声をいただくことも少なくありません。
食は、毎日の生活の中にあります。
だからこそ、食育は子どもの自己肯定感や主体性にもつながっていくのです。
子どもの料理教室を始める時、多くの人が悩むこと
子どもの料理教室をやってみたい。
そう思った時、多くの方が最初に不安になるのが、私に教えられるのかな?ということです。
特に、
- 料理の資格がない
- レシピを作ったことがない
- 子ども対応に自信がない
- 教室運営なんて未知の世界
という方はとても多いです。
でも実は、最初から全部できる人はいません。そもそも、料理教室を開くために必要な資格というものはありません。
大丈夫。私自身も、最初はただのパート薬剤師でしたから。
そこから学び、実践し、少しずつ教室を作ってきました。
未経験でも始めやすい理由
なぜ、青空キッチンが全国に80校ほども教室展開しているのか。
それは、講師として、そして、スクール運営者として成長するための「仕組み」があるからです。
協会の認定講座のなかでは、
- 子どもの発達段階
- 食育
- レッスン運営
- 子ども対応
- 教室づくり
などを学んでいきます。料理が好き。子どもが好き。その「好き」に運営する力も備わったら…
あなたの「好き」「想い」をたくさんのお子さまにとどけることができるようになるのです。
「子ども」の料理教室を始める場合に苦労すること
単に美味しいだけのレシピでは難しい。
- 子どもがワクワクするか
- 年齢に合っているか
- 安全に作れるか
- 達成感を感じられるか
まで考える必要があります。
青空キッチンでは、食育・教育の専門家が監修したオリジナルレシピを使用しています。
だからこそ、先生たちは子どもと向き合うことに集中しながら、質の高いレッスンを提供することができます。
子どもの発達段階を知っていることで何倍も子どものためになる
青空キッチンの対象年齢は、3歳から小学6年生。
つまり全員が成長途中です。
- どこまで手伝う?
- どんな声かけをする?
- どんな道具が適切?
- どうすれば安全に楽しくできる?
こうした子どもの発達理解も、資格取得の過程で学ぶことができます。
これは、単なる料理スキルではなく、子どもと関わる力を育てる学びでもあります。
好きを仕事にすることは、誰かの未来につながる
私は、食育の仕事は特別な人だけのものではないと思っています。
もちろん学びは必要です。
でも、
- 子どもが好き
- 食が好き
- 誰かの役に立ちたい
そんな気持ちがある方には、十分可能性があります。
そして実際に、
「子育て経験を活かしたい」
「自分らしく働きたい」
「地域の子どもたちの力になりたい」
そんな想いから、一歩を踏み出す方も増えています。
あなたの経験や想いが、未来の誰かの力になるかもしれません。
よくある質問
Q. 料理が得意でなくても、子どもの料理教室はできますか? A. できます。子どもの料理教室で大切なのは、プロの料理の腕よりも、子どもが安全に、楽しく、自分でやりとげられるように見守る力です。私も最初から料理の先生だったわけではありません。
Q. 自宅で開くことはできますか? A. 自宅で開いている先生も多くいます。広さや動線、近所への配慮、保健所への確認などをしておくと安心です。
Q. 何歳の子から受け入れられますか? A. 教室の方針によります。青空キッチンでは3歳から小学6年生までを対象にしています。年齢ごとにできることが違うので、発達段階に合わせたレッスンづくりが大切です。
Q. 子育てや別の仕事と両立できますか? A. レッスンの日数や時間帯を自分で決めやすいので、両立している先生はたくさんいます。私自身も薬剤師の仕事と両立しています。
Q. まず何から始めればいいですか? A. いきなり開業を決めなくても大丈夫です。まずは体験講座などで、子どもの料理教室がどんな世界かを知ることから始めてみてください。
キッズ食育体験講座を開催しています
食育って実際どんなもの?
子どもの料理教室ってどんな世界?
私にもできるのかな?
そんな方向けに、キッズ食育体験講座を開催しています。
講座では、
- 青空キッチンが大切にしていること
- 子どもの主体性を育てる食育
- 家庭でできる関わり
- 食育を仕事にするという選択肢
などについてお話しています。
まずは、食育って面白いかも。
そんなきっかけになったらうれしいです。
