子どもの料理教室の講師に向いている人とは?資格や料理の腕より大切な3つのこと

「子どもの料理教室をやってみたいんです」
食育体験講座で、よく聞く言葉です。
料理が好き。子どもが好き自分の子育て経験を活かしたい。
そんな想いから、子どもの料理教室に興味を持つ方は少なくありません。
でも実際にお話を聞いていると、多くの方が同じところで立ち止まります。
「いざやろうとして、私なんかにできるのかな」
その背景には、いくつかの思い込みがあります。
今日は、私自身が食育スクールを運営する中で感じている、子どもの料理教室を始めたい人が最初に知っておくと遠回りしない3つのことをお伝えしたいと思います。
この記事は2回シリーズの2回目です。子どもの料理教室の始め方や開業前の準備については、「こちら」で詳しくお話ししています。
① 料理が苦手でも大丈夫|必要なのは「子どもを見守る力」
意外に思われるかもしれません。でも私は、
子どもの料理教室で最も大切なのは料理技術ではないと思っています。
もちろん最低限の調理知識は必要です。しかし現場で本当に問われるのは、
子どもを見守る力
です。
例えば、
・卵がうまく割れない。
・包丁が怖い。
・途中でやる気をなくす。
そんな場面は日常茶飯事です。
そのとき、
「こうやるんだよ」
と教えるだけではなく、
「どうしたらもう一度挑戦できるかな?」
を考える。
これは料理の技術ではなく、
子どもの成長を支える力です。
食育の仕事は、
料理を教える仕事というより、
子どもの主体性を育てる仕事に近いのかもしれません。
② 資格がなくても、子育て経験は大きな強みになる
「資格がないから」
「栄養士じゃないから」
そうおっしゃる方もいます。
でも実際には、
毎日子どものご飯を作り、偏食に悩み、食べないことに落ち込み、どう声をかけたらいいか考えてきた経験そのものが価値になることがあります。
なぜなら、
保護者の気持ちが分かるから。
子どもの気持ちも分かるから。
食育の現場では、知識だけではなく、
共感できる力
がとても大切です。
だから私は、
これまでの人生経験も大切にしてほしいと思っています。
③ 地方でも子どもの料理教室はできる|地域によって可能性は変わらない
もう一つよく聞くのが、
「うちみたいな地方では難しいですよね」
という言葉です。
でも実際には逆のこともあります。都市部には選択肢がたくさんあります。一方で地方には、
まだ子どもの食育を学べる場所が少ないこともあります。
だからこそ、
必要としている親子に届く可能性もあるのです。
私はこれまで、
さまざまな地域で活動する食育講師の方を見てきました。
共通しているのは、
人口が多い地域だから成功したわけではない
ということ。
地域に必要な価値を届けた人が選ばれているのです。
子どもの料理教室の講師に向いている人チェックリスト
ここまで読んで、「もしかして私にもできるかも」と感じた方へ。子どもの料理教室の講師に向いている人には、こんな共通点があります。
- 子どもが失敗しても、すぐに手を出さずに待てる
- 「おいしかった」「できた」を一緒に喜ぶのが好き
- 偏食や食べむらなど、子どもの食で悩んだ経験がある
- 保護者の話を聞くのが苦にならない
- 新しいことを学ぶのが好き
- 地域の子どもたちの力になりたいと思っている
いくつ当てはまりましたか?全部でなくても大丈夫です。私が見てきた先生たちも、最初から全部そろっていたわけではありません。一つでも「あ、私だ」と思えたら、それが始めるきっかけになります。
「料理が好き」から始まる未来がある
子どもの料理教室をやってみたい。その気持ちの奥には、
食を通して子どもの成長に関わりたい
という想いがあることが多いように感じます。
実際、私が続けてきて感じるのは、食育の仕事は料理を教える仕事ではない
ということ。
子どもの「できた」を増やし、
保護者と成長を喜び合い、
地域の子育てを支える仕事です。
だからこそ、
最初から自信がなくても大丈夫。
資格があるかどうかよりも、
子どもが好き。
食が好き。
誰かの役に立ちたい。
その気持ちが出発点になります。教室を広める方法は、そのあと学べばいいのです。
もし今、
「ちょっと気になるな」
と思っているなら、
まずは話を聞きに来てください。
体験講座では、
料理教室の作り方のその前に、
なぜ食育が子どもの未来につながるのか
という本質の部分もお伝えしています。
あなたの経験が、
誰かの未来につながるかもしれません。

よくある質問
Q. 人前で話すのが苦手でも、講師はできますか? A. 大丈夫です。子どもの料理教室では、上手に話すことよりも、子ども一人ひとりの様子を見て声をかけることの方が大切です。話し方は、レッスンを重ねるうちに自然と身についていきます。
Q. 自分の子どもが小さくても始められますか? A. 始めている先生はたくさんいます。むしろ、今まさに子育て中だからこそわかる保護者の気持ちが、教室づくりに活きてきます。
Q. 40代・50代からでも遅くないですか? A. 遅くありません。子育てがひと段落してから始める方も多く、人生経験そのものが保護者からの信頼につながります。
Q. 食育講師になるには、何から始めればいいですか? A. まずは子どもの食育や料理教室の世界を知ることからです。体験講座などで実際の話を聞いてみると、自分に向いているかどうかが見えてきます。