「資格講座はハードルが高い…」そう感じるあなたへ。食育は、もっと身近なところから始められる

「食育には興味があるんです」
最近、そんな声をいただくことが増えてきました。
子どもの食事。
偏食。
忙しい毎日のごはん。
おやつとの付き合い方。
食べる力と、心や体の成長。
きっと多くのお母さんたちが、
日々の子育ての中で、
「食」の大切さを感覚的に感じているのだと思います。
私は、その変化がとてもうれしい。
なぜなら、
食が単なる「栄養」ではなく、
子どもの自己肯定感や主体性、
さらには未来の選択肢にもつながっていることに、
気づく方が増えてきているからです。
でも、そのあとに続く言葉も、
実はよく似ています。
「でも、いきなり資格講座はちょっと…」
その気持ち、
本当によく分かります。
「資格を取る=本気」になっていませんか?
今は、
本やSNS、動画など、
無料でもたくさんの情報を得られる時代です。
だからこそ、
「学ぶ」ということへのハードルは下がった一方で、
「資格を取る」ということへのハードルは、
逆に上がっているようにも感じます。
時間を確保しなきゃいけない。
お金もかかる。
中途半端な気持ちじゃダメそう。
取ったら活かさなきゃ意味がない。
そんな風に、
いつの間にか
「資格=覚悟が必要なもの」
になっていませんか?
その結果、
「今はまだ早いかな」
「もう少し落ち着いたら」
と、
気になる気持ちにそっとフタをしてしまう。
そして、
忙しい毎日の中で、
その想い自体を忘れてしまう。
実は、そんな方はとても多いです。
でも、子育てをしている時点で、もう「食育」は始まっている
私は思っています。
子育てをしているお母さんたちは、
すでにみんな、
「食育実践者」だと。
毎日の食卓。
スーパーでの会話。
「今日はこれ食べられたね」
という何気ない一言。
忙しくて余裕がない日。
ついイライラしてしまう日。
全部、
食育の現場です。
だから、
「資格がないからできない」
なんてことはありません。
むしろ、
子育ての中で悩んできた経験そのものが、
子どもや保護者に寄り添う力になることがあります。
食育って、
毎日完璧なごはんを作ることではないんです。
栄養を完璧に管理することでもありません。
大切なのは、
食を通して、
子どもをどう見ているか。
その視点だと、私は思っています。
食育は、「料理を教える仕事」では終わらない
私がFC運営している子どもの食育スクールでも、
ただレシピを教えているわけではありません。
どうしたら、
子どもが自分から挑戦したくなるか。
どうしたら、
「できた!」を積み重ねられるか。
失敗したときに、
どんな声かけをすると、
もう一度やってみようと思えるか。
そんなことを、
いつも考えています。
食育の現場では、
子どもの変化が本当にたくさん見えます。
最初は、
「できない」
「やりたくない」
と言っていた子が、
少しずつ、
自分で包丁を持てるようになる。
自分から
「やってみる」
と言えるようになる。
そして保護者の方から、
「家でも挑戦するようになりました」
「苦手なものを、自分から食べてみたんです」
そんな言葉をいただくことがあります。
私は、
こういう瞬間に、
食育の価値を感じています。
料理を教えるだけではない。
子どもの自己肯定感や主体性を育てる。
そして、
保護者との信頼関係の中で、
子育てを一緒に伴走していく。
食育は、
そんな仕事でもあるのです。
体験講座は、「資格を取る場所」ではありません
だからこそ、
私は最初から
「資格を取りましょう!」
とは思っていません。
まずは、
現場の空気を感じてほしい。
自分が何に惹かれるのかを、
感じてほしい。
体験講座は、
答えを出す場所ではありません。
「自分は何に興味があるんだろう?」
「どんな子育てがしたいんだろう?」
「食を通して、どんな関わり方がしたいんだろう?」
そんなことを、
少し立ち止まって考える時間です。
そして、
少し体系的に学ぶことで、
感覚だったものが整理されていく。
子育てや仕事で忙しい女性だからこそ、
必要なところだけを学び、
選択肢を増やしてほしいと思っています。
「今すぐ仕事にしたい」じゃなくていい
将来、食育を仕事にしたいと思うかどうか。
それは、今決めなくてもいいと思うのです。
女性の人生は、ライフステージによって本当に変化します。
数年後には、全く違う景色が見えていることもある。
だからこそ、
「選択肢」として持っておく。
「強み」として育てておく。
そのくらいの距離感でも、十分意味があります。
今のあなたのままで大丈夫。
「ちょっと気になる」
その気持ちは、
未来につながる小さな種かもしれません。
もしよかったら、
まずは一度、
体験講座に来てみてください。
食育の現場には、
写真やSNSだけでは伝わらない空気感があります。
子どもたちの笑顔。
先生たちの関わり方。
保護者との信頼関係。
そして、
「できた!」が生まれる瞬間。
その空気を、
実際に感じてもらえたら嬉しいです。


執筆者:石井 千賀子(いしい ちかこ)
薬剤師。昭和大学薬学部卒業後、昭和医科大学、調剤薬局に勤務。医療現場での経験と、子育てを通じて得た実感をもとに、食と生活習慣が子どもの学びや心身の土台をつくることに着目。現在は食育スクール運営のほか、科学的根拠に基づきながら医療・教育・食を横断する立場から保護者に寄り添うコラム執筆やセミナーを行っている。